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七十二候「櫻始開」

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「さくらはじめてひらく」と読みます。
 
「桜」(さくら)は、日本の春の花代表と言える樹木です。
 
今年は、令和3年は3月22日に、
福岡市で全国で最も早い「満開宣言」がされました。
3月12日に開花してから、10日で満開を迎えました。
これは、平年より10日早く、昨年より11日早い満開です。
昭和28(1953)年の統計開始以来、
平成25(2013)年の3月22日に並ぶ早い記録です。
 
今シーズンは、全国的に平年よりかなり早い開花・満開が見込まれています。
広島で3月11日に開花前線がスタートし、
東日本・西日本の各地でも、続々と記録的な早さで開花の発表がされています。
観測史上最も早い開花となった地点も出ています。
 
 
「桜前線」とは、日本国内各地の桜、特にソメイヨシノの開花日を繋いだ線のこと。
天気図の前線に似るところから付いた名前です。
世間に認知しやすいようにマスコミが作った造語で、
昭和42(1967)年頃からテレビやラジオ、新聞などで使われるようになりました。
 
ところで、どうして気象庁が桜の開花予想を調査し始めたのでしょうか。
明治から大正にかけて、日本の各地で冷害が起こり、農作物に大きな被害が出ました。
その解決策の一つとして、天候の長期予報、植物の生育予測が必要になりました。
大正15(1926)年から中央気象台において東京の桜の調査を開始し、
昭和3(1928)年には初の開花予想が試されました。
ただ、この予想は、あくまでも農業気象研究のひとつということであったため、
積極的に発表はされていませんでした。
 
気象庁からの開花予想発表がされるようになったのは昭和26(1951)年からです。
最初は関東地区を対象にしていましたが、
昭和30年頃からは、(沖縄・奄美地方は除く)全国を対象として行われてきました。
その後、民間でも予想の精度が上がってきたことから、
平成22年からは、民間事業者が開花予想を行うようになり、
気象庁はあくまで観測のみをするようになりました。
 
<桜前線の開花予想を行っている民間の5業者>
 
 
 
ところで、気象庁が使っているのは「桜前線」ではなく、
正式名称「桜の開花予想の等期日線図(とうきじつせんず)です。
そして、気象庁が観測を行っているのは、「桜」だけではありません。
季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を知るために、
特定の植物や動物の状態が季節によって変化する現象を観察を観測し続けています。
生物季節観測」と呼ばれています。
桜も観測対象のひとつです。
 
植物
★あじさい
 開花
あんず開花 あんず満開 いちょう
発芽
★いちょう
 黄葉
★いちょう
 落葉
★うめ開花 ★かえで紅葉 ★かえで落葉 かき開花 からまつ
発芽
ききょう
開花
くり開花 くわ発芽 くわ落葉 ★さくら開花 ★さくら満開 さざんか
開花
さるすべり
開花
 しだれやなぎ
発芽
しば発芽 しろつめくさ
開花
すいせん
開花
★すすき開花
すみれ開花  たんぽぽ
開花
チューリップ
開花
つばき開花 でいご開花 てっぽうゆり
開花
なし開花 のだふじ開花 ひがんざくら
開花
ひがんざくら
満開
ひがんばな
開花
もも開花
やまつつじ
開花
やまはぎ
開花
やまぶき
開花
ライラック
開花
りんご開花  
動物
あきあかね
初見
あぶらぜみ
初鳴
うぐいす
初鳴
えんまこおろぎ
初鳴
かっこう
初鳴
きあげは
初見
くさぜみ初鳴 くまぜみ初鳴 さしば
南下初見
しおから
とんぼ初見
つくつくほうし
初鳴
つばめ初見
とかげ初見 とのさま
がえる初見
にいにいぜみ
初鳴
にほん
あまがえる初鳴
にほん
あまがえる初見
はるぜみ
初鳴
ひぐらし
初鳴
ひばり初鳴 ほたる初見 みんみんぜみ
初鳴
もず初鳴 もんしろ
ちょう初見

 ★:令和3年1月1日現在、観測を実施している種目・現象