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七十二候「雀始巣」

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「すずめはじめてすくう」と読みます。
 
 
田畑や人家のすぐそばに棲息する雀(すずめ)
日本人にとって最も身近な存在で、
古くは『古事記』や『日本書紀』に登場し、
その頃から今と変わらず、「雀」と漢字で書かれています。
「舌切り雀」などの昔話や、童謡、俳句などにも登場しますから、
鳥と聞くと、「雀」(すずめ)を思い浮かべる人も多いかもしれません。
 
 
名前の由来としては、
鳴き声から転じて「すずめ」になったとする説と、
小さいという意味の「すず」と、鳥を意味する「め」がくっついて
「すずめ」になったとする説などがあります。
漢字の「雀」は「尾の短い小鳥」を表しているそうです。
 
 
冬、すずめは、全身の羽根毛に空気を入れて膨らませて、寒さをしのぎます。
この膨らんだ姿の雀を「ふくらすずめ」と呼び、「福良雀」「福来雀」と書いて、 
ふくふくと肥え膨れたその佇まいから、
食物に飢えることなく子孫繁栄していくようにと願いが込められ、
縁起物としても大変喜ばれました。
 
幸福に恵まれることを願って、
子供の着物や成人式、結納などの時の着物に多いようです。
 
また、「ふくらすずめ」という伝統的な帯結びにもなっていて、
振り袖などの帯結びとして用いられています。
ふっくらとした丸みのあるお太鼓と左右に広がる羽根がかわいらしく豪華です。
 
雀は春になると繁殖を行います。
樹洞や瓦屋根、都会では電柱の隙間などに繁殖のための巣を作り始めます。
巣が出来ると、卵を1日1つずつ、5個前後なるまで産み落とします。
約1日でヒナに孵り、更に2週間程度で巣立ちを迎えます。
この間は、たった1か月。
スズメは4月から8月頃まで産卵を続けます。
 
 

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